| エナメル質について | ||
| ドライマウスについて |
| ドライマウスについて ドライマウス(口腔乾燥症)は何らかの原因で唾液が少なくなって自覚症状として口腔内が 乾燥した状態を言います。欧米の調査を元に推定すると日本国内では約800万人の患者がいるといわれています。 ひどくなると患者のQOLは著しく下がってしまいます。しかしこの病気の認知度は低く自覚症状があっても 受診しないとか、あるいは、どの科で受診すればよいのか知られていないのが現状である ドライマウスの原因 ◎1、シェーグレン症候群 ◎2、加齢 ◎3、糖尿病 ◎4、ストレス、抑うつ状態 ◎5、薬の副作用 ◎6、咀嚼筋の筋力(かむ力)低下 ◎7、放射線治療の影響 ◎8、脳血管障害 ◎9、食習慣の影響 唾液の分泌と、唾液の役目 人間は、1日に約1L〜1.5Lの唾液を分泌する。物を食べて噛むという行為によって刺激され 反射的に唾液が分泌される。唾液は唾液腺によって作られる 唾液腺は耳下腺・顎下腺・舌下腺が主なものでこのほかにも5個の小唾液腺がある 唾液の役目 1、抗菌作用 口腔内には1グラム中に10の11乗程度の細菌が存在しています。中には病原菌も無数に含まれています。 唾液腺から分泌される唾液の中にはラクトフェリン、リゾチームなどの抗菌作用を持つ物質が含まれており 細菌の増殖を抑制します。 2、消化作用 口腔内は消化器官の入り口として重要です。唾液に含まれるアミラーゼ酵素は(おもに耳下腺から分泌) ご飯などの炭水化物(デンプン)をブドウ糖に加水分解し、腸で吸収しやすくする。 3、自浄作用 口腔内のプラークや食べ物の残渣を洗い流す作用のことです。また口臭の原因になる揮発性硫化物(VSC)なども 抗菌作用とあいまって軽減されます。しかし、やわらかい食物では口腔内が十分に刺激されず唾液があまり 分泌されません。 ◎揮発性硫化物(VSC)とは ◎口臭について ◎口臭予防用品 4、粘膜保護作用 顎下腺と舌下腺から分泌される唾液にはムチンが含まれており、粘膜の表面を覆ったムチンは乾燥を抑える保湿効果と 食物など刺激から口腔内粘膜を保護する作用があります。 5、ph緩衝作用 人が食物を摂取すると、口腔内のS・ミュータンス菌が食物残渣などを分解し酸を作ります。この酸性の環境から歯を 守る機能がph緩衝作用です。虫歯は、細菌、食物、歯質、時間経過の4つの条件が重なったときに発生しますが 通常の口腔内はph6.8〜7.0で中性を保っています。pH5.5以下の環境ではエナメル質が溶解し虫歯ができます。 これを臨界pHといいます。エナメル質は生体内で最も硬い組織ですが、酸に弱く、甘い酸性の飲食物、細菌の発生する 酸(乳酸)、胃酸などにより容易に溶解します。phが酸性に傾いた環境を中和させる機能のことをph緩衝作用といいます 酸を中和しphを一定に保ち細菌の発生する酸や酸性食品から歯の溶解を防いでいます。食後すぐに酸性へと傾きますが 唾液により中和されるため食後30〜40分程度でもとの状態まで回復します。つまり、少なくとも食後30〜40分は 食物が口の中にないことが虫歯予防のコツです。(すなわち、間食をのべつ与えない・食後すぐにブラッシングさせる ことが非常に大事です) ◎唾液緩衝能検査について 6、再石灰化作用 歯の表面は硬いエナメル質が覆っています。エナメル質は水晶や石英に近い硬さ持っています。しかし硬いエナメル質も 酸が強い環境では簡単に溶解してしまいます。虫歯の原因菌であるS・ミュータンス菌がつくる酸や酸性の飲食物により エナメル質の表面ではたえず溶解(脱灰)しています。そのまま放置すると虫歯が進行しますが 唾液にはエナメル質の主成分であるハイドロキシ・アパタイトが含まれており表面を常に修復しています。 これを再石灰化といい、虫歯になるのを防いでいます。 ◎ハイドロキシアパタイトの入っている歯磨剤 ◎再石灰化を促進する歯磨剤 シェーグレン症候群について シェーグレン症候群はスウェデンの眼科医ハインリッヒ・シェーグレンが乾燥性角結膜炎の論文にちなんで名づけられました。 唾液腺や涙腺などが障害を受け、口(ドライマウス)や目(ドライアイ)などの乾燥を主訴とする自己免疫疾患です。日本での 有病率は0.03%程度で50万から100万人の患者数が推定されています。男女比は1:15と圧倒的に女性に多く とくに50歳代の更年期の女性に 多い。進行すると症状はかなり重篤な乾燥状態になり 口の渇き・乾燥した食物がのどを通らない・味覚の異常・口腔内の疼痛・唾液腺の腫脹(腫れ)・長時間の会話ができない 唾液の少ないことに起因する多発性う蝕(虫歯)・口角炎などがある。口腔以外にも全身に症状が出るがドライマウスがテーマ なので割愛します。 加齢による唾液減少の減少 加齢とともに唾液腺の機能が低下する理由として、唾液腺内の脂肪組織・結合組織が増加し、唾液を作る腺房細胞の数が 絶対的に少なくなるため起こるといわれている。臨床的には含嗽剤・人工唾液・口腔湿潤剤そして口腔清掃などの 定期的な口腔ケアに頼るしか方法がないのが現状である。 ◎含嗽剤 ◎人工唾液(オーラルウェットなど) ◎口腔湿潤剤(オーラルバランス、フィットエンジェル) ◎高齢者向けの口腔ケア用品 糖尿病による唾液の減少 糖尿病は若年性糖尿病(T型糖尿病)と、生活習慣病である成人型糖尿病(U型糖尿病)に分類されるが、U型糖尿病は過食や 運動不足など生活習慣が原因とされており、700万人以上と推定される。また年々若年化しているのは深刻な問題である。 糖尿病患者の代表的な症状としては、ドライマウス、多飲、多尿、易感染性などがありまた歯周病罹患の大きな原因とされてい ます。ドライマウスは糖尿病患者にとって避けられない症状でありQOLの低下に苦悩しているのは容易に想像できる 歯科医師・歯科衛生士に相談し口腔清掃管理の徹底、そして、含嗽剤、人工唾液、口腔湿潤剤などを駆使した プロフェッショナルケアを受けることをお勧めする。 ストレス・抑うつなどの影響 神経症、うつ病、ノイローゼ、精神的興奮、ストレスなどで、ドライマウスをきたすことがある。ストレスがかかると交換神経が 優位となり唾液分泌量が減少する。うつ病、総合失調症など精神的疾患が疑われる場合は専門家へのコンサルタントを考え それ以外の場合は身心医学的なカウンセリングをおこなう。また自律神経失調症に原因する場合は自律訓練法も有効である。 マイナートランキライザーの投与も有効。 薬の副作用 日本では様々な薬剤が使用されており、そのうち800近い薬剤が唾液分泌抑制効果があると されています。しかし原因とされる薬剤が特定されても他疾患の治療のために必要な薬剤でもあるので 単純に投薬中止と言うわけにいかない。主治医と相談して投薬の中止・変更・減量の可能性とリスクを 検討する必要がある。唾液分泌抑制効果がある主な薬としては 精神神経薬・抗てんかん薬・鎮痙薬・副交感神経遮断剤・抗ヒスタミン剤・降圧剤・利尿剤など 数限りない。 咀嚼筋の筋力(かむ力)低下 生活習慣や環境因子また加齢などにより、咀嚼機能を低下させ唾液分泌を減少させている。 このような患者に対して口腔機能療法OFT(オーラル・ファンクショナル・セラピー)が効果を あげている。OFTとは筋機能療法(MFT−マイオファンクショナル・セラピー)に加えて 姿勢、呼吸法、食習慣指導により生活リズムの安定をはかり結果的にドライマウスの改善を図る 口腔筋訓練の実際はパタカラ(構音訓練用具)による舌訓練、インリップスによる口唇・頬筋肉の 訓練などがある。 ◎パタカラ、メディカルパタカラ ◎インリップス ◎放射線治療の影響 放射線治療は頚部がん治療として重要な位置を占めるが、副作用として、口腔乾燥症、口内炎、 う蝕の多発、嚥下障害、骨髄炎などの問題がある。唾液腺は放射線感受性が高く線量が不適正だと 唾液腺自体を完全に破壊する事もあるその場合口腔粘膜に亀裂が入り非常な痛みを伴う。 脳血管障害 高齢化社会では、脳梗塞、などの脳血管障害も珍しくなく、しばしば口腔カンジダ症による ドライマウスが促進されること知られている。カンジダ菌は真菌の一種で口腔内の常在菌でもある。 ドライマウスを発症する患者の口腔内細菌フローラのバランスが崩れていることが考えられるが それだけに専門家による口腔ケアの重要性が高まる。 ◎口腔内細菌フローラ 食習慣の影響 食生活の欧米化によって食物が全般的に軟らかくなっており、噛む回数の減少により顎の筋肉が 弱くなる、その結果開口気味になり、唾液が絶えず蒸発しドライマウスになる。またこの 噛む回数の減少は、顎の骨の発達不足もおこし最近の若者の容貌みると顎が薄くとんがっており 口はうすく開いて、歯並びも悪くなりがちである。どうみても賢そうに見えない、また意思も弱そう な感じを人に与えてしまう。この場合前述の口輪筋を鍛える用具(パタカラ・インリップス)を 使って筋力を鍛えるのも良い方法です。 ドライマウスの口腔ケア・保湿方法 保湿剤を使う 保湿力の優れたヒアルロン酸製剤(オーラルウエット)を使い、口蓋や舌表面にカサブタ状の変化が 認められる場合はリゾチーム、ラクトフェリンなどを含む製剤(バイオティーンマウスウォシュ) などを加える。その液体を口腔ケアスポンジ(JMスポンジブラシ・スポンジガーゼ)などに充分 浸み込ませ、口腔全体を隅ずみまで清掃し、汚れをとり、粘膜全体を保湿する。なおイソジンなどの アルコールを含むうがい薬は脱水作用により口腔粘膜の乾燥を助長するので処方は禁物である。 ジェル状の保湿剤(オーラルバランス)は指先に1センチぐらい取り、口腔内にまんべんなく塗る これだけでケア後には口腔全体が湿り、ジェルの特性(潤滑性)により舌の動きが滑らかになり 発音までも明瞭になる。また乾燥による痛みも緩和される。 このような口腔ケアは食事の前に行うと良い、口腔粘膜が保湿され摂食・嚥下もスムーズになる。 また口腔内の自浄作用も活発となり、舌や、口唇の運動も促進されその刺激で唾液の分泌も高まる ことも期待できる。 残存歯がある場合は、 @歯垢、歯石の徹底的な除去(PMTCの実施) A動揺の激しい歯や、保存ができない歯の抜歯 B歯や補綴物の先鋭な部分の調整 C不適合義歯の調整、修理、再製 などの歯科治療と口腔リハビリテーションもあわせて施術する。 口腔粘膜に潰瘍がある場合 ドライマウスの患者では、口内炎や口腔粘膜潰瘍が多発する。口腔全体に疼痛がある場合は アズレンスルホン酸ナトリウム製剤(アズレン)などを処方する。一方ポピドンヨードは アルコールを含むため処方を避ける。また多くの歯磨剤は刺戟性が強いので痛みがある場合には 非刺激性歯磨き剤(バイオティーントゥースペースト)を使うと良い。 口腔内潰瘍にはステロイド配合の軟膏(デキサルチン軟膏)あるいは貼付錠(アフタッチ)や トローチも有効だが、ステロイド剤を長期間服用することは口腔カンジダ症を誘発することもあるので 注意する。 ◎バイオティーンマウスウォシュ ◎JMスポンジブラシ ◎スポンジガーゼ ◎アズレン ◎バイオティーントゥースペースト 各商品の成分 オーラルウエット 精製水 キシリトール(甘味) 安息香酸ナトリウム(防腐) ソルビン酸カリウム(防腐) ヒアルロン酸ナトリウム(保湿) リン酸ナトリウム オーラルバランス 水添デンプン(増粘、湿潤) ポリグリセリルメタクリレート(保湿、湿潤) キシリトール(甘味) ヒドロキシエチルセルロース(増粘) ベータDグルコース() アロエベラ(保湿、湿潤、香味) ラクトパーオキシターゼ(抗菌) ラクトフェリン(抗菌) グルコースオキシターゼ(抗菌) チオシアン酸カリ(抗菌) フィットエンジェル 精製水 グリセリン(保湿、湿潤) カルメロースナトウム(防腐) 塩化カリウム・塩化ナトリウム・リン酸二カリウム 塩化カルシウム、塩化マグネシウム メチルパラベン(防腐) |
| (有)鈴木歯科商店では、歯科医院で使われる全ての製品、商品等を取り扱い、全ての方たちへ最善のオーラルケアを提供します。 設備機器、レントゲン、レーザー、治療用機器、技工用機器、治療用器具、外科用器具、インプラント、治療用材料、歯科用コンピューター、 技工用器具、技工用研削、技工用研磨剤、技工用材料、合金、矯正器具、矯正材料、白衣、衛生材料、予防歯科器材、システム製品、 歯ブラシ、電動歯ブラシ、超音波歯ブラシ、洗口剤、歯磨剤、歯垢染色剤、歯間部清掃用歯ブラシ、口腔洗浄機、電動歯ブラシ、歯科用 マスク、フェイスガード、デンタルグローブ、歯科用衛生材料、歯科用衛生材料、歯科用薬品、その他。 様々な歯科医療、オーラルケアの製品をご用意して、(有)鈴木歯科商店では、皆様をお待ちしております。 ブラッシングに役立つ情報、「お子様のブラッシング」「歯間ブラシでのブラッシング」などもお役立てください。 また、お得なキャンペーン情報もご利用ください。 |